掲題の件につき、参考になる先生方のご意見を一通り並べました。
その反対をすれば良いのか。。。
5年後を見ててください。中国はアジアのIT需要を一手に引き受けるソフトウエア大国に成長します。下流工程を担っていた日本のプログラマやSEは職を失い,上流工程を担う高度なコンサルタントやSEなど少数だけが残ります。その時,製造業もソフトウエア産業も中国に取られ,職にあぶれた日本人は何をするのでしょうか
刺さった言葉。
100を120にすることに精一杯で、300、1000にしようというヒマは無い
■海外勢は、長期戦略でパッケージを売るが、日本は短期視野で、SIにて稼ぐのが中心
昼間にアメリカで開発したプログラムを夜の間にインドに送り、インドでその間にデバッグを行いアメリカに戻すという24時間フル稼働の開発体制
最高情報責任者(CIO)のうち、CIOを専任とする企業は世界で75%。日本は35%だった
ソフトウエア開発は建設業や製造業のモデルとはまったく違うモデルが必要なのに建設業や製造業のモデルを当てはめてしまったこと 知識労働者をマネージメントするノウハウが足りていない
工数売りで勝負しようとしても勝てるわけが無い。 値段で勝負しても絶対に勝てることは無い。
オフショア開発が増えている
■自立が必要 プロジェクトを請け負って自らの責任で顧客が望むものを作り上げる、これが技術の自立である。さらに、経営側は、プロジェクトから利益をあげる力が付けば、その一部を改善や教育投資に回し、さらに経営効率を上げられる。
・ピラミッド型のゼネコンと同じ型を取っている ・内向きの構造になっているが、日本語の砦も崩されつつある。
■ソフトウェア産業の空洞化 インド・ベトナム・中国の台頭と発注。人を月額で売買する契約の下では、仕事は単価の安い方に流れる。アジアには、日本より賃金が安い国がたくさんある。日本語のバリアはいとも簡単に崩れる。ブリッジSEがいるから。
■内製化の失敗 外に発注しているつもりでも、急速に力をつけられる。逆に発注者は技術とノウハウを維持しているつもりでも、作ってないと品質・技術力は急速に衰え、見積もりを正当に評価する力もなくなる。開発力の空洞化のスピードは、ハードウエアよりソフトウエアの方が格段に速い。それを発注者は知っているのだろうか。
■単価工数売り。 多くの場合、「一カ月いくら」で契約する派遣プログラマーを雇い、プロジェクトチームに組み込む。派遣会社の間で技術者を貸し借りするので、技術者が多層化する。いわゆる多重下請け構造である。文書上では、何階層あるかわからない。成果責任を負わない派遣形態がかくも横行しているのは日本だけ
■派遣の弊害 派遣指向のソフトウエア会社にとって最大の関心事は、人月単価(技術者一人が一カ月働くときの単価)と、人の稼働率であって、稼ぎが減る開発プロセスの改善や、余計な金を使う技術教育は、できればやりたくない。特に品質は、技術者だけの問題と見なされ、経営者は関心を持たない。極端な話、派遣プログラマーが自分で埋め込んだバグ(ソフトウエアの瑕疵)の摘出に時間を掛ければ、会社の実入りは増える。派遣プログラマーは、派遣先から右向け左向けといいようにこき使われ、精神衛生上は最悪であるが、経営者にとって、これほど安全で安易なビジネスはない
●「とりあえず組んで、バグが出たら直せばいいや」といった安直な考え方が開発現場に染み付いてしまった
●発注管理は工数売りなので、できる人(生産性の高い人)は売り上げが少なくなるという事になる
国際視察団が日本には来ない。欧米の関心はもっぱら中国に向かっている。
■日本は基礎分野に弱い リベラルアーツ=人を自由にする学問=基礎学問が弱い
■日本はソフトウエアに弱い
■ハードに比べ進歩少ないソフト技術
■改善のインセンティブ効かぬ日本市場 日本はオーダーメイド式で品質は高いが値段が高い。労働集約的な特徴。 汎用的な製品開発に注力してきた欧米企業は、OSやミドルソフトと呼 ばれるコンピューターに共通的に使われるソフトの市場をすっかり制覇 してしまった。
■巨大な内向き市場
■低資本、低利益、低投資 受託開発が多い。低利益で再投資できない
・技術の進歩が速すぎ ・日本人の得意とする、師弟関係を築けない ・日本人はすぐに精神論、根性論に走ってしまう ・個人の能力に頼るソフトウェア開発は、大規模になるほど失敗しやすい ・マネージメント能力が重要になってきます。本当? ・日本人は目に見える「モノ」ばかりを重要視して、目に見えない ソフトウェアは軽視しする傾向があります ・ソフト開発は下請け、孫請け、ひ孫請けと流されて、結局誰が作った かわからないシロモノができあがります ・機械設計部署には機械工学出身者が、電子部品設計の部署には電子工 学出身者がたいていは配属されるのに、ソフトウェアの部署には誰で も適当に配属されます ・ソフトウェアの専門家を育てるという意識が日本には未だに薄い ・2003年のコンピュータソフトウェア輸入額は2,900億円で,一方輸出は わずか92億円だ。恐ろしいまでの輸入超過 ・ソフト・サービス時代なのに,ここまで大幅な輸入超過で大丈夫だろ うか。輸入超過と言っても,国内市場で国産ソフトが弱いのではない。 日本のソフト産業は一般に,国内市場を重視しており,国際市場まで 視野に入れたソフト作りをしていない ・垂直統合の産業構造が国際市場への壁になっていることも見逃せない ・日本はやっぱり,垂直統合モデルでの"モノ作り"には力を発揮できる が,ソフトはダメなのか。いつまでも"モノ作り"だけに依存しておら れるわけではない ・
改善のポイントは三つある。まずは、開発の各段階でシステムの完成度を評価し、確実に不具合を潰す「評価技術」。二つめは、ユーザー企業の意図を汲み取り、用件定義をうまくまとめるための「要求分析」。三つめは短期開発に即した「プロセス・マネジメント」である。その前提として必要なのは危機感を共有すること
■目的と手段とを取り違えて、モデルに書かれたプロセスを表面的にこなし、小さな範囲で要領よく認証を取得し、あたかも会社全体がレベル達成したように宣伝する企業も増えた。達成すると、投資を渋り、改善は辞めた。かえってモデルに振り回される、受け身のマニュアル人間を増やした